〜 最近の急激な円高について 〜

 今回の急激な円高は、民主党の経済無策ぶりが、このような事態を引き起こしたと言えるでしょう。更に、9月14日に行われる党代表選挙で民主党として経済対策どころではないようです。菅総理と白川日銀総裁の電話での会談は、15分程で終わったようで、国民の信頼を失い、世界中の市場関係者には本腰が入っていないと足元を見透かされ、早く対策せよと催促相場の様相を見せています。
 昨年の政権交代以降、政治家主導でやったものは、自ら勉強していないこともあり、実効が伴わず(例えば、税制協議など政務3役でできるはずがない。何故なら詳細まで知識がなく、膨大な量も到底、消化しきれないからです。)、又選挙のマニュフェストで掲げたものは、実現できず、政治は空白状態が続いており、この間、失った国民利益は、莫大なものになります。この過程で見えてくるのは、民主党の人材不足と責任欠如です。政権を担う自覚欠如ともいえるでしょう。内向きの対立が続く限り、奈落の底が見えてきそうです。
 先日、為替の口先介入に失敗したとの報道がありました。1995年4月19日に79円台を付けたことは、ご存じの通りです。当時、大蔵省国際金融局長であった榊原英資氏が活躍し、口先介入なども含め円高阻止に動いた事が、記憶に残っています。ここの口先介入とは、やるぞと言いながら、阻止する方法であり、実際はやらないなんて言わないものです。しかし、今回の口先介入と簡単に見破られる誠に馬鹿げたことをやっている。まことに幼稚で開いた口が塞がりません。
 今や、欧米は、大恐慌の恐怖に怯えています。将来、歴史を振り返って禍根を残すようなことは、断じて許されない。経済・金融を理解している皆さんは、ハラハラしていることでしょう。本当に心配です。
平成22年8月26日


※このホームページの掲載記事、写真などの無断転載を禁じます。
全ての著作権は谷口隆義及び谷口隆義事務所に属します。
トップへ戻る