〜 これから日本はどう進むのか 〜
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東日本大震災より2カ月余りが過ぎました。未だ福島原発事故は収束しておらず高濃度の放射能汚染が心配されています。
経済面においても、グローバル・サプライチェーン(世界的な部品供給体制)の混乱は、日本だけではなく、欧米の生産体制にも大きな影響を与えています。エコノミスト(6月7日号)に日本経済の行方について記事がありましたので、参考のため集約して紹介いたします。
「日本の象徴であった経常黒字が危うくなっている。東日本大震災の影響で貿易黒字は赤字化し更に高齢化による貯蓄の取り崩しが始まり、2〜3年後には実質赤字の予想もある。経常赤字国が続き、国家財政も改善の見込みもないと、赤字を埋める資金調達が困難になるので、国債の消化に国債金利の引き上げしなければならない。少なくとも、米国の長期金利(3%前半)並みに跳ね上がる覚悟が必要だ。現在の国債利払いが、年間10兆円(1.1%)が30兆円になり、37兆円の税収で30兆円の利払いはゾッとする。
国債の買い手がつかなくなれば、価格の下落という重大な事態となる可能性がある。デフレになれた日本が3%の金利のイメージがでないだろう。インフレの兆しも見えてくる。マクロ面では、大震災で需給ギャップが解消し、ミクロ面では、原発リスクを恐れた外国人労働者の帰国により、人材不足が顕在化し、賃金上昇を通じてインフレ要因となる。今、米国は、大量に資金を撒き散らしているが、経済の悪化により、金融を引き締めるだろうと言われている。来年にも予想されている米国の利上げは、大量のマネーが急激に引き上げられアジア金融危機のような事態になる可能性がある。要注意だ。」
日本及び世界経済の大きな変化に注意を払う必要があります。
一方で日本の強さの発信が必要だという産経新聞(5月28日)の国際協力銀行 国際経営企画部長 前田匡史氏の記事がありました。
「史上最大級の大震災にもかかわらず、27本の列車が高速で運行していいた東北新幹線は、初期微動感知装置が働いて安全に緊急停止し、脱線事故に至らなかった。」「被災地を思い、積極的に日本を訪問する外国人も多いことに勇気づけられる。世界3大テノールの一人として有名な声楽家のプラシド・ドミンゴ氏もその一人だ。私は4月半ば東京のサントリーホールでの、コンサートに行く幸運に恵まれた。収益は義援金とされた、このコンサートのフィナーレにドミンゴ氏は文部省唱歌「故郷(ふるさと)」を日本語で歌ったのだった。朗々と響き渡るドミンゴ氏の歌声は、私を含め聴衆の心に響いた。プログラムの曲全てに拍手が鳴りやまなかったが、「故郷」はまさに特別だった。2番に入り「如何(いかに)にいます父母、恙(つつが)なしや友垣(ともがき)、雨に風につけても、思い出ずる故郷」との熱唱には、聴衆はほとんど全員が立ち上がり、涙を流していた。想像を絶する被災と苦難の中で、日本の原風景のような震災前の東北の風景が聴衆の心象に沸々と湧きあがったに違いない。」日本の復興・再興に戦うぞ、という気持が腹の底から上がってくるのを禁じ得ませんでした。 |
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平成23年6月1日
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