大阪日日新聞 H18年3月19日付
「永田町の風 −−大阪の国会議員リレーコラム−−」 |
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《量的緩和政策の解除》
衆議院議員 谷口隆義
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三月も中旬を過ぎ、春が近づいてきました。
国会は予算案が衆議院を通過し、後半戦へ移っていますが、途中で民主党の永田議員による偽メール問題で随分振り回されました。私も永田質問の翌日に予算委員会で「しっかりとした証拠を持って質問すべきだ」と強く申しましたが、危惧した通りになってしまいました。
何故、このような事態になったのか。民主党の検査報告を待たねばなりませんが、問題の根底には、「スピード」と「目新しさ」を貪欲に求める時代の風潮に国民の視点を忘れて翻弄されてしまった事があります。
不確かなメール一本で予算委員会という最も権威があり注目が集まる場所で安易に個人を攻撃する危うさは恐ろしいことです。
確かにこの十年で時間の感覚は全く変化し、政党も企業もこの時間感覚を誤ると命取りになります。やはり、IT分野のスピードが従来の技術革新に比べて格段に早いことが大きな要因でしょう。しかし、「正確さ」又、政治家としての社会への影響など最も大事な視点が欠落したら何もなりません。事実、この問題に限らず匿名性の高いネット上では、掲示板やブログなどで怪情報が乱れ飛んでいます。どの情報が真実なのか見分ける事が最重要です。永田氏や民主党には、猛省を促すと共に国会ではしっかりとした議論を積み重ねる大切さを今一度確認したいと思います。
【日本銀行の政策変更】
さて、三月九日に日銀が五年間続いた「金融の量的緩和策」を解除しました。私は消費者物価指数も0%以上になったことや市場関係者も概ね妥当と考えていることから極めて異常な政策からの脱却について一定の評価をしています。
しかし金融関係者や国民の間では、暫くはゼロ金利が続けられても今後の金利引き上げに大いに関心があり緊張感ある状況が続く事と思います。いずれにしても市場や国民との間の対話を続け大きな混乱が無いよう進めていく必要があります。
解除翌日の三月十日、私が財務金融委員会で質問した際に、日銀の福井総裁は「政府と日銀の景気感に相違は無い」と言っておられました。物価上昇率を前年比0〜2%程度としていますが、このことが日銀を拘束し、弾力的な政策が出来ないようでは困ります。審議委員の認識を共有する程度でいいのです。これを頭の片隅におき、当面はゼロ金利を続けるという日銀の姿勢を評価したいと思います。
国会では、とかく無駄の多い行政をスリムにし民間の活力をより一層後押しする行政改革関連法案など重要な審議が始まっています。
ようやく明けた感のある日本経済の先行きが楽しみな春となりました。
以上
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